お気に入り同期と恋人ごっこ


あたしのTシャツが
大手のスポーツ店で売り出されて3日。


売れ行きどうですか?なんて
聞くのも図々しい。


かといって気になる。


恵夢を誘って行こうかな?
いや・・・
行ってみて売れてなかったらショックだし
もう少し日にちが経ってからでいいか。


「朱音!一緒に帰んない?」


「わっ!グットタイミング
あたしも恵夢と帰ろうかな?
なんて思ってた」


「マジでぇ?あたしたち
やっぱ気が合うねぇ!」


「ですねぇ~
うん?恵夢さん?何か?また
悩みごとですかぁ~?」


「うん それもあるし
朱音のTシャツ発売祝いと
何やら奥野さんと親しげだから
新たな発展祝いと・・・」


「待って!新たな発展なんて
ないから!」


「そう?ふーん」


「なんだ!そのふーんと言う
人を疑ったモノの言い方は!」


隠してることありますけど
それは今は言えない。。。
ごめんね恵夢。


「まぁまぁ落ち着いて!
ついでにあたしの愚痴でも
聞いてもらおうかと」


ふん!それが一番の目的でしょ
また喧嘩したか?


「はいはい行きましょ」


笑いながらエレベーターに乗り
玄関まで降りた。





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