お気に入り同期と恋人ごっこ



恵夢と別れ家に帰ったのは
もう11時を回っていた。


お風呂に入ろうかと思ってるときに
【酔っぱらってないか?】
奥野さんからのライン。


【酔ってませんけど!
ってかあたしが飲みに行ったのを
知ってるの?まさかのストーカ?(笑)】


【木戸と帰ってたから
そのまま飲みかと】


【正解!
奥野さんは?工藤さんとご飯?】


違うよと言うと100%思っていたのに
答えは違っていた。


【見たようなことを言うなぁ~正解!】


【よかったね 人気女性社員の
工藤さんとご飯食べれて】


嫌みたっぷり。


【まぁ・・・訳ありなんだけどね】


訳ありとは?
聞きたいけど そこまでは
聞いてはいけないと思った。


【まだ一緒に居るとか?
あっ!もしかして工藤さんの家とか?】


【そうだったらどーする?】


何故にあたしに問いかけ?
もう家だよとかまだ一緒だとか
そう言ってくれればいいのに。


【どーするって・・・あたしに
聞かれても・・・奥野さんの自由だし】


【それって工藤と居ても構わないってこと?】


嫌だ!って言えたなら・・・。


【別に】と言うのが精一杯。



結局一緒にいるのか
いないのか分からないまま
ラインは終わった。















< 108 / 165 >

この作品をシェア

pagetop