お気に入り同期と恋人ごっこ
恵夢と別れ家に帰ったのは
もう11時を回っていた。
お風呂に入ろうかと思ってるときに
【酔っぱらってないか?】
奥野さんからのライン。
【酔ってませんけど!
ってかあたしが飲みに行ったのを
知ってるの?まさかのストーカ?(笑)】
【木戸と帰ってたから
そのまま飲みかと】
【正解!
奥野さんは?工藤さんとご飯?】
違うよと言うと100%思っていたのに
答えは違っていた。
【見たようなことを言うなぁ~正解!】
【よかったね 人気女性社員の
工藤さんとご飯食べれて】
嫌みたっぷり。
【まぁ・・・訳ありなんだけどね】
訳ありとは?
聞きたいけど そこまでは
聞いてはいけないと思った。
【まだ一緒に居るとか?
あっ!もしかして工藤さんの家とか?】
【そうだったらどーする?】
何故にあたしに問いかけ?
もう家だよとかまだ一緒だとか
そう言ってくれればいいのに。
【どーするって・・・あたしに
聞かれても・・・奥野さんの自由だし】
【それって工藤と居ても構わないってこと?】
嫌だ!って言えたなら・・・。
【別に】と言うのが精一杯。
結局一緒にいるのか
いないのか分からないまま
ラインは終わった。