お気に入り同期と恋人ごっこ
「あれ?蒼介?」
「おう!竜也!」
「えっ?彼女?」
「いや!会社の子」
「またぁ?この前もそう言ってたじゃん!
お前の会社って可愛い子が多いんだな」
以前も会社の人と一緒にいて
この人に会ったことがあるんだ。
それって誰?
工藤さん?
可愛いと言うんだから間違いない。
「初めましてオレは蒼介の中学時代からの友人
早く言えば腐れ縁なんだ」
「そーなんですか」
「蒼介って楽しい性格してるだろ」
「ですね!いつも楽しませてもらってます
毎日笑わせてもらってますよ」
「わかるっ!わかるっ!」
「いやいや こいつもおちょこちょいだし
間抜けだし楽しさは
オレに負けてないと思うよ」
「ちょっと!奥野さん!」
「ほんとのことを言って何が悪い?」
「・・・うん・・・だけどそこは」
工藤さんとの時もそんな事言ったの?
別に友達の前で良い格好を
したいわけではないけど
貶されるのは悲しい。
「ねぇ~君 彼氏いるの?」
「残念ながら・・・」
「マジで???おい蒼介
紹介しろよ!
めっちゃオレのタイプの子なんだけど」
「断る!」
断ると言ってくれて
キュンとなった。