お気に入り同期と恋人ごっこ
会場に着くといつものように
奥野さんは会場へあたしは観客席へと
離ればなれとなる。
今日は常務も娘さんも居ない
ラッキー!最後に会わなくて済むじゃん。
一人知らない人がいる
あの人かな
怪我をして休んでた人って。
まだ時間があるので下へと降りてみた。
「お疲れ!今日も来たんだ」
「まぁね」
「最後だね彼」
「そうみたい
さっき寂しいって言ってたけどね」
「やればいいのにな」
「そう思うけどね
色々忙しいとか言ってた」
「そーか 何気に上手いから
また頼むことあるかもよ」
「それならまた試合が見れるね!」
「その笑顔めっちゃ嫌な気になるわ~」
「そんな笑顔してたかな?」
「してるしてる!乙女みたいにな」
なんて誠と話をしてると
「おっ!間に合った!
お疲れさん」
と 常務が歩いてきた。
来たのか・・・。
「じゃあ 頑張ってね」
「おう!彼ばかりじゃなく
応援しろよ」
「はーい!かしこまりっ!」
と誠に言って逃げるように
観客席へ上がったあたし。