お気に入り同期と恋人ごっこ


美也子さんならお似合いじゃん
うん?だったら工藤さんはどうするの?


ってか・・・あたしは
何もない。


「こんにちは!」


ゲッ!来た!


美也子さんが来てしまった。


意気投合・・・したのよね
終わったなあたし。


「試合まだだだよね
ちょっと挨拶してこよ」


上から見てると真っ先に行ったのは
奥野さんのところだった。


奥野さん笑ってるし!
いや!鼻の下伸ばしてるでしょ!!!
それにペコペコ頭を下げちゃってさっ!


「今 奥野くんと美也子のところにいるのが
村田くんっと言って怪我をしてたやつなんだ」


「そーですか」


「ぶっちゃけ
君は奥野くんのことをどう思ってる?」


「どうって?」


「好きなのかな?と思ったりしてね」


あなたに答える必要ないじゃない?


「ただの仕事仲間ですよ」


「仲間だけでこんなことを
引き受けたのか?」


「そうです!色々奢ってくれるって
言われましたし実際
奢ってもらいましたから」


「それなら娘と付き合ってもいいのか?」


「それはあたしが
決めることでもありませんし
奥野さんの気持ち次第じゃないですか?」


「ふーん・・・冷たいんだな君は」


はぁ???
何なのよ!いったい!


「まぁ 今日は奥野さんの送別会をするから
一緒においでよ
ある意味君にもご苦労さんだからね」


誘われたけどあたし行く気0ですから。





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