お気に入り同期と恋人ごっこ
「あれ?顔色悪いな~」
「あ・・・誠」
「お前さぁ~前も調子悪くなかった?」
そうだね
前も嫌なこと合ったから。
「そうだったかな?」
「そうだよ オレがヨーグルトとか
届けてやったじゃん」
「そうだったね・・・」
「で?奥野さんは?」
「さぁ?気をつけて帰れよって」
「それだけ?無いわ~
彼女を心配しろや!って
殴ってやりたいよ」
「大袈裟だね誠は
絶対殴んないでよ」
「しないよ!しないけど
出口まで送るとかしろよ!って感じ」
「いいの!すぐ試合あるし」
「ばーか まだ時間あるわ!
ほら!鞄貸せ!」
あたしの持ってる鞄を取り上げた。
「誠は優しいね」
「オレは優しいって
彼は優しくないのか?」
「・・・・・・」
「そうだね優しくはないな
彼女が調子悪いって言うのに
放置だからな
だから乗り替えろって言うんだよ」
「また始まった・・・」
「フフフ」
「口は元気そうだから安心か
早く帰って寝ろよ」
「ありがとね」
誠は建物の外まで送ってくれたのだった。