お気に入り同期と恋人ごっこ



あたしをそんな風に思ってたなんて
このショックは心にかなりの
衝撃を受けた。


深夜になって誠から心配のラインが来た。


【大丈夫だったか?
オレがあの場で説明したら
余計に壊れると思ったから
黙ってたんだけど
奥野くんは怒っただろ?】


【大丈夫だよ ちゃんと説明したし
反対にあたしが調子悪かったのを
知ってて早く来てやれなくて
ごめんって謝ってた】


【それなら良かった
喧嘩別れしてたらどうしようかと
思ってたよ】


【大丈夫!そんなことで壊れるような
あたしたちじゃないから】


【あ・・・そう
それはごちそうさま
別れてたらすぐに
朱音を取り戻そうと思ってたのに】


も・・・なんで
そんなに優しいの・・・。


あたし 今弱ってるから
ズルい女になっちゃいそう。


【ギュッと抱き締めてもらっちゃった
だからもう家には来ないでね】


【わかったよ
まぁ 安心したからオレも寝るわ】


【ありがと】


あんなこと言われたことを
誠には知られたくなかったし
優しい誠を頼ってはダメだと思ったから
家には来ないでと言った。


知られたら絶対誠は飛んで来ると思う
奥野さんを呼んでの大喧嘩になるかもしれない。


あたし奥野さんのことを
好きだと誠には言ってるから
話が変になるし。


ここは誠には円満に和解してます!
奥野さんには誠と付き合い始めました!
の方がいいと思った。



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