お気に入り同期と恋人ごっこ


無情にもまた1週間の始まりが来た。


「おーい!上野!昼から
隣町のスポーツ店にカタログを持って
商品説明に行って来てくれ」


「わかりました」


「あっ!奥野お前一緒に行ってやってくれ」


え・・・それは・・・気まずい。


「すみません オレちょっと
昼から別件があるので他の人に
お願いしていいですか?」


「いいけど・・・珍しいな
今までなら進んで行ってくれてたのにな
お前たちデコボココンビなのに」


「すみません」


今日は朝から会話したのは
「おはよう」だけ。


「部長大丈夫ですよ
あたし一人で行ってきます」


「一人で大丈夫?こっちが不安なんだけど?」


「どう言う意味ですか!!!も~」


「何かやらかしそうな予感」


それなら始めから他の人を指名してよ!
感じ悪い。


「大丈夫ですっ!
ちゃんと任務果たしてきますっ!」


そう言うしかないよね・・・。


お昼を早めに済ませ
あたしはバスで行くことにした。


それは免許を持ってるけれど
ペーパーなもので社用車を使うことができないから。


やっぱり乗れるように練習しないとイケないかな?
不便だもんね。


まっすぐ行くくらいなら
できそうな予感なんだけど
うん今日のところはやめておこう
部長にそれでなくても
『何かやらかしそうな予感』
と言われてるんだから。











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