お気に入り同期と恋人ごっこ
夕方のこと
【今日大事な話がある
予定が入っててもキャンセルしろよ】
誠からそんなラインが来た。
大事な話・・・
何だろうと思いながらも
【何も予定ないから大丈夫】
【1度青葉の会社へ帰ってくるから
迎えに来るまでここで待ってろ】
職人さんと1度会社へ帰って報告があるらしい。
何だろうと不安ばかりで
余計なことを色々考えてしまう。
誠が迎えに来たのは
6時半を回っていた。
「よし!行こうか」
「どこへ?」
「いいから」
雰囲気のいいダイニングバーに
連れて行ってくれて
ここに座れと指示をされたところに
座ると誠はその席の手前に
座ったのだ。
「ちょっとぉ~誠
どー言うこと?
あたしここに一人?」
「いいから黙って座ってろ!
オレの席に背を向けて座ってんだから
オレがいいと言うまで
絶対こっちを振り向くなよ」
「なにする気?」
「お前がメソメソしねーよーに
はっきりさせてやる!
でも結果 最悪の場合は
オレを恨むなよ!
その時はその時で
きっぱり気持ちの整理をしろ」
「まさか???奥野さんを
呼んでるとかないよね?」
「正解!奥野くんを呼んでるから
オレらの話を聞いてろ」
どーしよう。。。
色々バレちゃう。