お気に入り同期と恋人ごっこ


「朱音!!!
もぉー!遅いからどうしたのかと
心配したじゃないか!」


あ・・・
誠が居るから【心配】だとか
言ったんだろう。


ここに誰もいなく二人なら
「契約放棄して帰ったのかと思うだろ」
とか なんとか言ってるはず。


「彼氏のお出迎えか・・・
先に帰るわ!
奥野くんありがとね」


「はぁ?」


奥野さんもはぁ?と言うけどあたしも
はぁ?って思った。


「彼女さんにコーヒーを御馳走になったから
一応お礼を言っとく!
御馳走と言うよりは横から奪った感じ?
よく奪うの好きだから
彼女さんの事も奪っちゃうかもよ~」


「はぁ?」


またまた奥野さんがはぁ?って。。。


ちょっと!!!
さっき嫌がること言わないよって言ったくせに
もう言ってるじゃん!


「うそうそ!!!本気にしないで」


「本気にはしませんけど
そう言うことを軽はずみで
言わない方がいいと思いますよ
初対面だからそんな印象が着いちゃって
そんな目で見てしまいますから」


「説教されちゃったな
じゃあな」


先に場内へと消えていった。



すごいよ奥野さん
ちゃんと相手の事を思って
そこまでの事普通は言えないよね
しかも冷静だし。





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