お気に入り同期と恋人ごっこ
2回戦が始まった。
この試合も楽勝ペース
しかし奥野さん得点王になれるのかな?
どう見ても誠の方が
シュート決定率高そうなんだけど。
試合には勝ったものの得点王には
5点足らなかったようだ。
「残念だったね」
「自分が一番よく決めたと思ってたんだけどなぁ」
「仕方ないね
それで?何が欲しかったわけ?」
「ブルガリの時計」
「はぁ?高級すぎるでしょ!
そんなこと思ってるから
シュートしても決まらないのよ!」
「お前生意気!」
奥野さんは急に不機嫌になってしまった
あたしが余計なことまで言ったから
バスケなんてしたこともない人に
シュートが入らないだとか言われたら
普通怒るよね
少し反省。
「奥野さーん!
さっきもカッコよかったですよ」
タイミング悪!!!
貶してしまったあたしのすぐ後に
褒めまくる娘さん。
一応彼女の前なんですけど!!!
(何度も言うようですが
名前だけですけど)
「あっ!それからぁ~
田中さんも隅本さんも太田さんも中村さんも
みんなみーんなカッコよかったです」
なんだ・・・そう言うことか
奥野さんだけに言うのかと思った。