お気に入り同期と恋人ごっこ


「あんな風に言えないの?」


あたしの心にグサッときてしまった。


あたし八方美人じゃありませんから!!!


「どーもどーもすみませんね
可愛くない女ですよあたしは・・・」


「マジでね!」


「はぁ?ムカツク!
今からあたし帰ってもいいんだよ?」


「わっ!そこを突いてくるか」


「それしか勝てる事ないもん」


「プッ」


「何笑ってんのよ!」


「いや・・・何となく・・・」


何よ何よと追い詰めると
あたしの発言にカチンッときて
喧嘩になりそうでも
ちょっとしたあたしの表情や言葉で
本気で怒れなくなるって
奥野さんは言った。


「それってさ どう取ればいいのかな?
はっきり言ってあたし
バカみたいじゃん」


「好きなように取ったら?
言ってるオレもよく分からない」


「何よぉ~それぇ~」


こんなに冗談を言い合ってるこんな時が
あたしは大好き。


「さっ!!!
次も頑張るか!」


次の試合は空き時間があまりなく
次に向かってのシュート練習があるからと
コート内へ入っていった。


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