お気に入り同期と恋人ごっこ


メンバーを娘さんや常務や
他の応援の人たちと共に迎え入れた。


「みんなよく頑張りました」


拍手で迎える娘さん
思わずあたしも横で拍手。


「めっちゃ悔しい!
見えないファール多すぎだし!
太田さんなんて体当たりされたもんな
大丈夫ですか?」


「このくらい大丈夫だよっ!
それよりさ 君の彼女に
舐めてくれたらすぐ治るんだけどな
って言ったら思いっきり
睨まれてしまったよ」


わっ。。。堂々と言うし!
でも奥野さんはどぉーってことないよ
そんなこと言っても。


「舐めてあげればよかったのに!」
なんていうに決まってる。


「・・・」


奥野さんは無反応
笑いもしなければ
何も返さなかった。


試合会場から
控えの場に移動するために
みんな手分けをして荷物を持つことになった。


誠は負傷しているのに
荷物を持とうとしてバランスを崩し
倒れそうになったところに
ちょうどあたしがいて
あたしに抱きつく感じで
二人とも倒れてしまった。








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