お気に入り同期と恋人ごっこ


「いいの?行かなくて」


「朱音は行きたかったの?」


「・・・いや・・・別に・・・」


「さっ!行くかな」


「どこへ?」


「フフフいいところ」


「その変な笑いって何よぉ~
気持ち悪い!」


奥野さんの歩いてる足が止まった。


「気持ち悪い???
そーか!怒った!
もう行かないからな」


「ごめんってぇ~
で?どこへ行くの?」


「駅前のエンドレス」


「え!!!!!!!!」


「そんなに驚かなくてもいいだろ
予約済みだから」


よ・予約???


驚くなって 驚くよ 
そこって高層でしかも高級ホテルだもん。


「ちょ・ちょっと・・・
そ・そこは・・・
ホ・ホテルなわけだし」


「アハハアハハ腹イテ!!!
何を想像してるのかアハハ」


「笑う事?そんなに」


「だ・だって考えてること想像すると
超ウケる!今日一ウケる!
あそこのケーキバイキングに予約してんだけど?」


ケーキ・・・
ケーキね・・・。


今日付き合わせたお礼に
予約してたらしい。







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