お気に入り同期と恋人ごっこ
「もう日にち変わっちゃったよ
目の下にクマが出来るから寝るね」
ソファーを置いてるキッチンルームから
出ようとすると
「このトレーナーの持ち主とは
いつ別れた?」
いきなり言われて ドキッとしたが
冷静な態度で
「お父さんのこと?」
と とぼけてみせる。
「お父さんね・・・なワケ」
バレてるか。。。
「いいじゃん」
「まぁ~座って!
いつもオレのことばかり聞いてもらってるから
上野の事聞いてやるよ」
「別にいいし
もう済んでることだから」
「その人と別れて誰かと付き合った?」
「ノーコメント!」
「フフフ」
「何笑ってんのよ!」
「それ以来ないってことか!
と言うことは?
そいつの事が忘れられないってことだね」
「違う!違う!全くそんなことない!
あの人はね!あたしに
着いてくるか別れるか!だねって」
「何だそれ!」
あの日のことを話した。
「わっ!そいつ無いわ~!
別れて正解!
もうそれっきり?」
「・・・うん・・・」
嘘ついちゃった。
誠が言わなければ
バレることないしね。
そしてあたしたちは
別々の場所のところで眠ったのだった。