奇跡色

「和馬くん?」


和『今日部活なくてさ笑』


「そうか…」


自分の世界はモノクロ


なのに


私以外の人は


綺麗な色のある世界にいるの?


こんなことを考えてるうちに


思ってたことを言ってしまった


「和馬くんたちはずるいよ」


和『え?』


「綺麗な色のある世界にいる、わたしはモノクロの世界で1人で」


なんで、なんで


「なんで、わたしだけ、こんな世界にいるの?」


「私は怖い、当たり前が当たり前じゃない」


「和馬くんが教えてくれる色なんて私にはちっともわからないっ!!」


はっ!


「ご、ごめん、じゃっ」


和『お、おい!!』


わけがわからなくなった


こんなこと言ってもかわらない


わかってるのに


言ってしまったんだ


最低だ


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