奇跡色

トントン

「木関です」


『どうぞ』


中から聞こえてくる


低くも高くもない


安心する聞いたことのある声



「失礼します」


ガチャッ


「やっぱり」


『久しぶり、陽さん』


「優さん…お久しぶりです」


この人は


お母さんのお兄さん


希崎優星-キザキ ユウセイ-


優『元気にしてた?』


「はいニコッ」


優『俺、髪染めたんだ』


「そうなんだ、見てみたい」


優『みれるよ、絶対ニコッ』


優さんは私の病気を知っている数少ない1人


私は隠してるわけではない


聞いてこないから言わないだけ


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