1、冬の朝
「布団の誘惑」
藤崎さおりん

冬の朝

目覚めし時計がなる

私の心は起きない

体が

勝手に

布団を出ようとする

私はそれを

慌てて止める

布団よ、お願いだ

私を暖めないでくれ

布団が私を暖めると

私はいつまでも布団から出られないから



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