私が幸せになるまで。
その日、私は祖母の家に帰らなかった。
楽しかった。
でも、少しだけ、母に罪悪感を感じていた。
朝方家に帰ると、怒り心頭の祖母。
ウザったい。
母が私を引き取りに来ると、すかさず祖母は、私が無断外泊したことを言った。
母を悲しませたり、怒らせたくないのに。
祖母にイラついた。
「お義母さん、電話でも言ったじゃないですか。
もうこの子は、好きにさせておいてください。
今は莉那の事で忙しいんです。」
母は、悲しみも、怒りもしなかった。
私は、その日から、土日になるとヤンキー達と一緒に過ごした。
無断外泊もした。
それでも母は、何も言わなかった。