私が幸せになるまで。




4時間ほど経ち、完成した私は、髪の毛だけ浮いてなんだかとても変だった。



長いエクステ。

ブラウンにゴールドのガンメ。




誰がどう見ても似合っていなかった。




でも、私は満足だった。

嬉しかった。

リョウマくん達といても、浮かなくなった気がして。




私はお金を払わず美容室を出た。


奈美が出してくれていた。



当時の私は、あれだけの施術をした金額なんて想像もつかなかったけど、きっと二万円は優に飛んでいたと思う。




私は、奈美にお礼を言った。



「気にしないで!
でも、今のまんまじゃちょーダサい。」


メイクを濃くしてくれた。




「あんたは、元がいいからこんなもんでいいね。」



鏡に映った私は、完全に白ギャル。








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