私が幸せになるまで。
小学生
私は、小さい頃から母の自慢の娘だった。
二つ下に妹がいるのだけど、断然私の方に手をかけていた。
勉強はあんまりだったけれど、運動ができて、何より顔が可愛かった。
雑誌のモデルや、広告のモデルなんかもしたりした。
撮影がある度に、新幹線で往復何時間もかけて都内に通っていた。
帰りが遅くて、次の日の学校が辛くても、私は楽しかった。
母が嬉しそうに褒めてくれるから。
母を独り占め出来るから。