恋をしたのは初めてで。


「い...れい....鈴!」




「あ。ごめんねみゆり...」




「春だからってぼーっとしすぎじゃない?もう入学して1週間経つよ?」




私、中川 鈴 (なかがわ れい) は




高校で知り合ったばかりの




古手川 みゆり (こてがわ みゆり)といた




「えへへ。なんか夕焼けが綺麗だなぁって...」




「なーにがえへへよ!なんで教室に残されてるかわかってる?」




「授業中に居眠りしたからかな?」




「鈴ー。あれは居眠りなんてレベルじゃないよ!いびきうるさかったんだからね」




「うそ?!やっちゃった」




「やっちゃったって。なんで鈴はこうも恥ずかしげがないというか...」




だって学校つまんないんだもん




屋上もいけないし




イケメンだって見つかんないし




理想の高校生活じゃなかったんだもん




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