【完】恋のおまじないNo.1
「ヘーキ。風邪ひいてねーし。全然、寒くねーよ」




鼻の頭、赤いよ?




自分だって寒いなら、あたしにマフラーなんて貸さなきゃいーのに。




カズマの優しさは、たまに不可解。




「ん…わかった、夜また電話する」




カズマが電話を切ったのをみはからい、話しかける。




「西内さん?」




「そう」




カズマの彼女は、5組の西内さんだ。




学校中の男子が狙っていたであろう、高嶺の華をなんなく手に入れた。




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