【完】恋のおまじないNo.1
早く話せばいいのに、泣きそうなのか言葉に詰まってるし。
おいおい、勘弁してくれ。
殺されそうに鋭い視線を俺やゆめに浴びせてくる女たちになんとか理解してもらわねぇと。
「俺が説明する…こいつが言いたいのは、西内を好きなやつから俺と西内が別れるおまじないを聞かれて…。
それを教えたんだよな。それで自分のせいだと思ってる」
おまじないなんて信じてない俺が、それについて説明しても説得力なんてねーけどな。
女たちも、おまじないなんて言葉が出てきて困惑してる様子。
「え…おまじないってなに?そんなので桜庭くんと西内さんが別れたっていうの?」
「あー、もしかして。昨日、紫藤くんが宇佐美さんと歩いてたのって…まさか、西内さんのことが好きで、それで宇佐美さんに頼んでってこと?」
笑いを堪えきれないといった風に、口元に手をあててふたりで顔を見合わせている。
「紫藤くんじゃないよ」
「だったら誰なの?」
「依頼者の情報は、秘密なの。だから言えない」
「ほら、言えないじゃない」
ゆめが否定するけど、あんまり信じてなさそうだ。
おいおい、勘弁してくれ。
殺されそうに鋭い視線を俺やゆめに浴びせてくる女たちになんとか理解してもらわねぇと。
「俺が説明する…こいつが言いたいのは、西内を好きなやつから俺と西内が別れるおまじないを聞かれて…。
それを教えたんだよな。それで自分のせいだと思ってる」
おまじないなんて信じてない俺が、それについて説明しても説得力なんてねーけどな。
女たちも、おまじないなんて言葉が出てきて困惑してる様子。
「え…おまじないってなに?そんなので桜庭くんと西内さんが別れたっていうの?」
「あー、もしかして。昨日、紫藤くんが宇佐美さんと歩いてたのって…まさか、西内さんのことが好きで、それで宇佐美さんに頼んでってこと?」
笑いを堪えきれないといった風に、口元に手をあててふたりで顔を見合わせている。
「紫藤くんじゃないよ」
「だったら誰なの?」
「依頼者の情報は、秘密なの。だから言えない」
「ほら、言えないじゃない」
ゆめが否定するけど、あんまり信じてなさそうだ。