【完】恋のおまじないNo.1
「あたしがいると疲れちゃう?ごめんね」
多分、そうなんだよね。
あたしのこと、鈍臭いから放っておけなくてつい声をかけただけってわかってる。
駅まで時間通りにちゃんと行けるか、見届けたいだけなんだよね。
「そんなんじゃねぇけど」
カズマの顔をのぞき込むと、フイと背けられた。
これ、よくある。
顔を合わせてくれないんだよねぇ。
「見んなよ」
「どんな顔してるのかなって」
「普通の顔だろ。確かめる意味、ある?」
そんな風に言われると、困っちゃうよ。
「笑ってたら、いいなって。なんとなく」
「なんとなくってなんだよ…ったく」
あ、笑った。
そうなんだよねぇ、カズマってこうやってふとしたときに笑顔を見せるんだ。
多分、そうなんだよね。
あたしのこと、鈍臭いから放っておけなくてつい声をかけただけってわかってる。
駅まで時間通りにちゃんと行けるか、見届けたいだけなんだよね。
「そんなんじゃねぇけど」
カズマの顔をのぞき込むと、フイと背けられた。
これ、よくある。
顔を合わせてくれないんだよねぇ。
「見んなよ」
「どんな顔してるのかなって」
「普通の顔だろ。確かめる意味、ある?」
そんな風に言われると、困っちゃうよ。
「笑ってたら、いいなって。なんとなく」
「なんとなくってなんだよ…ったく」
あ、笑った。
そうなんだよねぇ、カズマってこうやってふとしたときに笑顔を見せるんだ。