【完】恋のおまじないNo.1
最寄り駅に到着し、電車に乗った。
ほどよく人が乗っていて、満員とまではいかないけれど席に座ることは不可能。
座席の前にふたりで立ち、つり革を持った。
「電車に乗るの久しぶり。結構揺れるね」
俺の腕に掴まれよ。
サラッと言えたら、どんなにいいか。
「ぶつかってくんなよ?」
…言えねぇ。
なんで俺って意地っ張り。
「大丈夫だよ~。しっかりつり革につかまってるから」
そう言いながら、両手をつり革にひっかけてぶらんとぶら下がってる。
…危なっかしいよな。
「今日ってお寺巡りだよね。全然興味ない~、お茶屋さんでおやつ食べることしか考えてないんだ~」
今日はほぼ自由行動。
社会科学習を兼ねて、歴史的に有名な土地で寺院を参拝しつつ、自分たちで計画しながら散策することになってる。
それにしても、こんな風に一緒に出かけることなんて…今までなかったかも。
このまま、ゆめとふたりで行動するって手もあるよな。
周りの目は気になるけど、範囲が広いから校内ほど気にする必要もないかもしれない。
…ん、やっぱムリか。
きっと、噂になるよな。
ほどよく人が乗っていて、満員とまではいかないけれど席に座ることは不可能。
座席の前にふたりで立ち、つり革を持った。
「電車に乗るの久しぶり。結構揺れるね」
俺の腕に掴まれよ。
サラッと言えたら、どんなにいいか。
「ぶつかってくんなよ?」
…言えねぇ。
なんで俺って意地っ張り。
「大丈夫だよ~。しっかりつり革につかまってるから」
そう言いながら、両手をつり革にひっかけてぶらんとぶら下がってる。
…危なっかしいよな。
「今日ってお寺巡りだよね。全然興味ない~、お茶屋さんでおやつ食べることしか考えてないんだ~」
今日はほぼ自由行動。
社会科学習を兼ねて、歴史的に有名な土地で寺院を参拝しつつ、自分たちで計画しながら散策することになってる。
それにしても、こんな風に一緒に出かけることなんて…今までなかったかも。
このまま、ゆめとふたりで行動するって手もあるよな。
周りの目は気になるけど、範囲が広いから校内ほど気にする必要もないかもしれない。
…ん、やっぱムリか。
きっと、噂になるよな。