【完】恋のおまじないNo.1
「ねぇ、聞いてる?」
つり革に手を引っ掛けたまま、俺の顔を覗きこむようにしてくる。
途端電車が揺れて、座席に座ってる人の膝の上に覆いかぶさる寸前。
ガシッとゆめの腹を腕で抱えた。
バカ…なにやってんだよ。
「きゃ~、ごめんなさい」
座っているのはスーツを着たサラリーマン。
慌てて謝るゆめを一瞥すると、あんまり関わりたくないのかそのまま目を閉じた。
ホッ…。
「ばーか」
「カズマ~、ありがとう。あたし、今飛んで行きそうだったよね。フフッ」
危ないとこだったのに、なんでそんな嬉しそうなんだよ。
こいつのこーいうとこ、マジで…嫌いじゃない。
あぁ、俺の方がばかじゃん。
つり革に手を引っ掛けたまま、俺の顔を覗きこむようにしてくる。
途端電車が揺れて、座席に座ってる人の膝の上に覆いかぶさる寸前。
ガシッとゆめの腹を腕で抱えた。
バカ…なにやってんだよ。
「きゃ~、ごめんなさい」
座っているのはスーツを着たサラリーマン。
慌てて謝るゆめを一瞥すると、あんまり関わりたくないのかそのまま目を閉じた。
ホッ…。
「ばーか」
「カズマ~、ありがとう。あたし、今飛んで行きそうだったよね。フフッ」
危ないとこだったのに、なんでそんな嬉しそうなんだよ。
こいつのこーいうとこ、マジで…嫌いじゃない。
あぁ、俺の方がばかじゃん。