【完】恋のおまじないNo.1
本堂の方から、紫藤が戻って来た。
ひとりだ。
俺のもとに来ると、目の前の女に笑いかけてる。
…チャラ過ぎだろ。
でもその女は、そのままゆめのところへ行ってしまった。
「あれ、1組の1番人気の子じゃん。カズマさん、モテますねぇ~」
「気持ち悪い言い方すんな」
「ははっ。確か、海野凛ちゃん」
名前すら、聞いてなかったことに気づく。
デートするって、連絡先さえ知らねぇし。
「桃ちゃんは?」
「お前の言う通りにした。なんか言いたそうにしてたから、やんわり断った。これでよかったんだろ?」
「あぁ」
これでもう、桃ちゃんが迷うことはないよな。
他のことに目を向けて、少しでも早く立ち直るべきだ。
ひとりだ。
俺のもとに来ると、目の前の女に笑いかけてる。
…チャラ過ぎだろ。
でもその女は、そのままゆめのところへ行ってしまった。
「あれ、1組の1番人気の子じゃん。カズマさん、モテますねぇ~」
「気持ち悪い言い方すんな」
「ははっ。確か、海野凛ちゃん」
名前すら、聞いてなかったことに気づく。
デートするって、連絡先さえ知らねぇし。
「桃ちゃんは?」
「お前の言う通りにした。なんか言いたそうにしてたから、やんわり断った。これでよかったんだろ?」
「あぁ」
これでもう、桃ちゃんが迷うことはないよな。
他のことに目を向けて、少しでも早く立ち直るべきだ。