【完】恋のおまじないNo.1
「本当になんでもないから…で、本題なんだけど」



うだうだ話しても仕方ないからな。



単刀直入に切り出す。



「あ…うん」



海野凛の頬が、ほんのり染まった。



ん…?



「昨日、デートOKしたじゃん。あれなんだけど」



「ありがとう!嬉しくて、行くところいっぱいなの。ピックアップしたんだよ」



「あー…そう。実はさ、俺…」



「ここなんて、どうかな」



スマホの画面を見せられた。



そこには、テーマパークの記事が載っている。



「ごめん…今さらだけど、昨日の約束ナシにして」



「えっ!」



だよなぁ…俺が完全に悪い。



それは認める。



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