【完】恋のおまじないNo.1
「不調か~、それは辛いな。俺もケガでサッカーできなかったとき辛かったな」



「今はもう大丈夫なの?」



「ああ、お陰様で。捻挫なのに絆創膏くれた子がいてさ、抜けてるよな」



それはもしかして桃ちゃん!?



「そっ、そうなんだ。捻挫って知らなかったとか!」



桃ちゃんが抜けてるんじゃなくて、そのときのおまじないがたまたまそうだったの。



説明したいけど、紫藤くんに話したらだめだよね。



依頼者のことバラすことになるし。



「そーかもな。クラス違うし、話したこともほとんどないような子」



あの頃、桃ちゃんは紫藤くんと顔見知りになったって言ってたよね。



けど紫藤くんの中では、そういう対象だったんだ…。



進歩状況もわからず絆創膏を渡すなんて、ちょっと強引過ぎた!?



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