【完】恋のおまじないNo.1
「くっ、クラス…間違っちゃったぁ」



苦しい言い訳、うん、苦し過ぎだよ!!



「ブッ…んなこと、あんの?」



だよねぇ、相当バカにされてるよ。



「そーみたい。へへっ」



「へぇ。あ、そこの机ん中から、赤い箱取ってくれる?実は俺も忘れ物。一緒だな」



あたしの前の机、紫藤くんの机を指さし、ニッと笑う。



紫藤くんって、人気あるのわかる。



あたしたちって初対面なのに、そう感じさせないほど笑顔や対応が自然。




この人が、桃ちゃんの好きな人かぁー…。




< 41 / 272 >

この作品をシェア

pagetop