野崎兄弟のThousand Leaves(あかねいろ Thousand Leaves!番外編)
次の日、珍しく朝から学校に行った。


「ユートぉ!文化祭の準備、一個もしてなーい」

「あ、マジ?ごめん」


別の女子グループが来た。

「ねぇねぇ!大会見に行ったんだよー!?」

「えー。気づかなかった」

「ソッコー帰っちゃうんだもーん。超ビックリしたー」


入院中、兄ちゃんのカノジョが表れて、

キミワルイこと言い出してから、女子がなんかニガテ。

アレは、マジでホラーだった。



担任が来た。


「文化祭、来れんのか?」

「わかんねーっす」

「せめて今日の草むしりはキッチリやってけよ」


文化祭の前だから、全校でいっせいに草むしり。

高校は平和だ。

そして、つまんねー。


オレは、ここでなにやってんだ。

こんなとこ、オレの居場所じゃない。



だけど、


あの母ちゃんの背中。



オレのせいだ。




サーフィンは止められない。

だけど、やればやるほど、母ちゃんを追いつめてる気がする。





ー女の子な…死産だった。お前のせいじゃない。元から障害があって…ー

ー…オレのせいじゃねーか!ー

ー優斗が自分を責めると母さんが傷つくー



なにやってんだ、オレ…

どーすりゃいーんだ、オレ…
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