野崎兄弟のThousand Leaves(あかねいろ Thousand Leaves!番外編)
突然、
雷が落ちて破裂した。
あの日と同じ…
だけど、それは地上で起こっていた。
「ざけんじゃねーよ!人のパイオツ気にする前に、てめぇにチンポコついてっか確認してこいっ!!」
思わず立ち上がって、そっちを見た。
後ろ姿しか見えない。
ジャージ姿にゴム手袋の女子が、男子に向かって噛みついている
近くにいるポッチャリめの女の子が、真っ青な顔で泣いている。
男が怒鳴る。
「てめーみてな、ヒンニュウにキョーミねーし…!」
「それがどーした!ああ!?てめぇなんか存在自体が粗チンじゃねーか!!」
そんざいが、粗チン…
オレだ。今のオレだ。
男が女につかみかかった。
女の方も負けてない。
オレも立ち上がって割って入ったけど、
あっという間に、野球の乱闘シーンみたいになった。
「犯すぞっ!このクソ女がぁ!」
「ヤってみろ!てめぇのなんか鼻の穴でジューブンだろーがよ!」
「女なんて黙って犯されてガキ下ろしてりゃいーんだよ!」
女の子たちから悲鳴が上がった。
なんだと、コイツ…?
ひさびさにアタマきた!
だけど、ゴム手女子が言い返した。
「て、てめぇのうっすいセーエキでハラむわけねーだろ!このミミズ!あっはっはっはっは!」
本当に笑いだした。
この子、笑ってる!
本気で、心から、笑いころげてる!
つられて、みんなニヤニヤし出した。
男が顔をひきつらせ、さらにつかみかかろうとする。
ぜったいコイツが悪い!
その腕をつかんだ。
「カッコ悪いよ」
ああ、うまく言えないんだオレ。
「お前、今、すっごいナサケナイ」
自分が言われたら恥ずかしいことを並べてみた。
「ちょ~ダサイ!」
男の体から力が抜けた。
そのまま、校舎に向かって歩いて行く。
「あ、ありがと」
ポッチャリ女子が言った。
言われたゴム手女子は、少しうなずいてアゴに引っかけていたマスクを口に戻した。
「あの子、だれ!?」
近くにいたクラスメートに言った。
「あんな子いた?」
「あー。病気しててぇ一学期はあんま来てなかったぁ」
「あの子だれ!?な、なんていう子!?」
「あかね!」
その声に、ゴム手女子が反応した。
「もう先生が教室、戻ってこいってー」
「あいよ」
「すっごい苅ったね」
「これ、よもぎ餅にする」
「だー。ウソでしょ、食うってか?」
雷が落ちて破裂した。
あの日と同じ…
だけど、それは地上で起こっていた。
「ざけんじゃねーよ!人のパイオツ気にする前に、てめぇにチンポコついてっか確認してこいっ!!」
思わず立ち上がって、そっちを見た。
後ろ姿しか見えない。
ジャージ姿にゴム手袋の女子が、男子に向かって噛みついている
近くにいるポッチャリめの女の子が、真っ青な顔で泣いている。
男が怒鳴る。
「てめーみてな、ヒンニュウにキョーミねーし…!」
「それがどーした!ああ!?てめぇなんか存在自体が粗チンじゃねーか!!」
そんざいが、粗チン…
オレだ。今のオレだ。
男が女につかみかかった。
女の方も負けてない。
オレも立ち上がって割って入ったけど、
あっという間に、野球の乱闘シーンみたいになった。
「犯すぞっ!このクソ女がぁ!」
「ヤってみろ!てめぇのなんか鼻の穴でジューブンだろーがよ!」
「女なんて黙って犯されてガキ下ろしてりゃいーんだよ!」
女の子たちから悲鳴が上がった。
なんだと、コイツ…?
ひさびさにアタマきた!
だけど、ゴム手女子が言い返した。
「て、てめぇのうっすいセーエキでハラむわけねーだろ!このミミズ!あっはっはっはっは!」
本当に笑いだした。
この子、笑ってる!
本気で、心から、笑いころげてる!
つられて、みんなニヤニヤし出した。
男が顔をひきつらせ、さらにつかみかかろうとする。
ぜったいコイツが悪い!
その腕をつかんだ。
「カッコ悪いよ」
ああ、うまく言えないんだオレ。
「お前、今、すっごいナサケナイ」
自分が言われたら恥ずかしいことを並べてみた。
「ちょ~ダサイ!」
男の体から力が抜けた。
そのまま、校舎に向かって歩いて行く。
「あ、ありがと」
ポッチャリ女子が言った。
言われたゴム手女子は、少しうなずいてアゴに引っかけていたマスクを口に戻した。
「あの子、だれ!?」
近くにいたクラスメートに言った。
「あんな子いた?」
「あー。病気しててぇ一学期はあんま来てなかったぁ」
「あの子だれ!?な、なんていう子!?」
「あかね!」
その声に、ゴム手女子が反応した。
「もう先生が教室、戻ってこいってー」
「あいよ」
「すっごい苅ったね」
「これ、よもぎ餅にする」
「だー。ウソでしょ、食うってか?」