野崎兄弟のThousand Leaves(あかねいろ Thousand Leaves!番外編)
日本に戻ってもしょうがない。


年末までは、こっちに居ることにした。


ホテルに戻って、寝ていたら電話が掛かってきた。


毎回、茜かも?って思う。


ああ、有田さんか。



「もしもし?寝てた?」

「あ、うん。ダイジョーブです」

「聞いたよ。大活躍だったんだって?」

「そんなことないっす」

「ねぇ、あれなんだけど…週刊誌にバレちゃった。もうすぐで発表されちゃう」

「あ?え?なんすか?」

「ほら、この前私の実家に来たでしょう?」

「ああ…」

「あれ、撮られてたの」


…うーん。


「いいことじゃないっすか」

「そう言ってくれると思った…」

「なるべく、そういうのは大きく出たほーが」

「優斗くんて、本当に頼りになる」

「とんでもねーっす」


ねみぃ…


「ごめんね。声聞けてうれしかった」

「うっす」

「マスコミ、すごいから気をつけて帰ってきてね!」


オレのカツヤクが、日本まで…

茜、ちゃんと見ろよ。
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