野崎兄弟のThousand Leaves(あかねいろ Thousand Leaves!番外編)
「ユート!落ち着け!」

「足!もぐって足おさえろ!」


海に引きずり込まれた。



オレなんて、

あのとき死ねば良かった。


なんのために、生きてんだ。


なんのために、オレはいるんだ。



体がボードの上に乗せられた。


「意味ねぇ…!なんも意味なんかねぇ…」


ズルズルと丘に運ばれて行った。



「ダイジョーブ!明日にはまた、海がオマエを待ってるからな~」

「肺炎になんなきゃのハナシな。降りろ!てめぇで歩け!」


なんにも感覚が戻らない。


ふらつきながら家に戻った。
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