野崎兄弟のThousand Leaves(あかねいろ Thousand Leaves!番外編)
「しらねぇーの?タケウチ・リョーヘイ」
「どっかで見たことあるな、とは思ったけど…」
ようやくヘボさんがコーヒーを飲んだ。
「うちの高校が10年ぶりに甲子園行った時よぉ…」
「うん」
「オレ、わざわざ甲子園まで見に行ったんだ」
「へぇ」
「そしたらアイツがヨ、東東京代表で出ててヨ!オレの母校相手にバカスカ打つもんだから、アッタマきてビール飲み過ぎて宿に帰れなくなっちまったよ!」
総史じゃない…
総史じゃなかった…!
だけど、茜と一緒にいたんだ…
どうして、そんな男と…
「そしたらオマエ!信じられっかぁ?タケウチって勝浦出身なんだよ!…っざけんなと思ったね!」
「そーなんだ…」
「気づいたら族やってんだあ」
「高校球児が?」
「バイクで事故って、野球やめたんだと。海でも見たことあってよ、馬鹿にしてやっぺと思って近づいたら、うっめーんだコレが!オレが1998年にメキシコに行った時に…」
「あああああ!」
慌てて徹が止めに入る。
ヘボさんは、これが始まると長い。
「どっかで見たことあるな、とは思ったけど…」
ようやくヘボさんがコーヒーを飲んだ。
「うちの高校が10年ぶりに甲子園行った時よぉ…」
「うん」
「オレ、わざわざ甲子園まで見に行ったんだ」
「へぇ」
「そしたらアイツがヨ、東東京代表で出ててヨ!オレの母校相手にバカスカ打つもんだから、アッタマきてビール飲み過ぎて宿に帰れなくなっちまったよ!」
総史じゃない…
総史じゃなかった…!
だけど、茜と一緒にいたんだ…
どうして、そんな男と…
「そしたらオマエ!信じられっかぁ?タケウチって勝浦出身なんだよ!…っざけんなと思ったね!」
「そーなんだ…」
「気づいたら族やってんだあ」
「高校球児が?」
「バイクで事故って、野球やめたんだと。海でも見たことあってよ、馬鹿にしてやっぺと思って近づいたら、うっめーんだコレが!オレが1998年にメキシコに行った時に…」
「あああああ!」
慌てて徹が止めに入る。
ヘボさんは、これが始まると長い。