憑依契約〜私と死神の契約〜
中学生は、微笑して持っている三叉槍を悪霊に向けながら

「今から10秒後に君を一瞬で地獄に葬ります。1、2…」

目を瞑りカウントをし始めた。悪霊は何を思ったのか、私を下に下ろした。

「9、…10！」

その瞬間、中学生が高く跳び上がり三叉槍を悪霊に突き上げた。

本当に一瞬で悪霊を倒した。
驚きと恐怖が込み上げる。中学生がゆっくりと私に近ずいて来る。


「そう怖がる事はありませんよ。僕は君を殺さない。寧ろ君が欲しい。」

「私…を？」

中学生は笑いながら

「僕は君を助けた。だから君は代価を払う。」

その瞬間、嬉しさと戸惑いが二重奏を奏でる。私を必要としてくれる人が目の前にいる。
けれど、私の体を何に使うか分からない。

「心配しなくても大丈夫ですよ。僕は他の奴らとは違って人間の体を悪用しない。ただたんに、僕の存在をここに置くだけだ。」

「そう…でも貴方は…？」

「僕の名前…前の名前は如月該、『死神』です。君の名前は僕は知っています。芝雪さん…」

「死神…!何で…？何で私を知っているの？」

該さんは少し驚きの表情を見せた。

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表紙・目次

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