ハラドキ・デスゲーム
第1章
スタート前
お、俺は…
なんで、ここにいるんだ…?
《さあ、さあ!!
早く扉を開けて…
新しいあなたになりましょう!!》
さっきから、俺がいる部屋の中から
子どものような声がどこからか聞こえてきている
「無理だ…
俺には、こんなゲーム出来ねぇよ…」
《なんだよ、それ〜
もう他のプレイヤーは、みんな始めてるんだよ〜?
このまま出ないなら、僕が君を殺すことになるよ〜?
早く行きなよ〜
出遅れると出遅れた分だけ大変なことになるよ〜?》
「ふざけんな!!
勝手に人を誘拐しといて…
何が殺人ゲームだよ!!」
《君は選ばれたんだから仕方ないでしょう〜?》
「だから、なんだよ…
俺が選ばれたって…」
《いいから、早く行きな…『キャーーーっっ!!!』……》
急に女の甲高い叫び声が聞こえ…
俺は、驚き肩を震わせた
《あーあ、ほら…
早くも他のプレイヤー殺られちゃったよ〜?
このままだと君……
一生ここから出られないかもね〜♡》
なんでだよ…
なんで俺がこんな目に…!!