ハラドキ・デスゲーム






「……はあ…はあ…し、死ねぇぇ!!」







いきなり違う方向から、また違う男が出てきて…

手には拳銃が握られていた



男の言葉とともに…

ドーンッと大きな音がしたが…




俺と目の前にいる男は無傷だった









「もう、なんだよ〜

いきなり銃口向けるとかないわー」







「て、てめぇ…っ

ふざ……………………」








「あっ、死んじゃった?


うわぁ〜、ないわー

マジないわー


もっと遊ばせてよ〜」













目の前の男が、いつの間にか銃を

いきなり出てきた男に撃ったらしく…


出てきた男は、胸を抑えて倒れると

目の前の男を睨んで、そのまま目を閉じた









「あっ、コイツ

さっきの逃げたヤツじゃん


よかった〜

俺の元に戻ってきてくれて


コイツ、パートナーいたから

殺したかったんだよね〜」







「な、何してんだよ…っお前!!」









目の前の男は、倒れた男の拳銃を奪うと

バックから弾を取り出し腰にしまい


男の耳についているピアスを外した



俺は目の前の状況が信じられなくて

男を怒鳴った









「えっ…?何って…

殺人だけど?」







男は、何言ってんだコイツ…って顔で

俺を見つめていた









「ふざけんな!!

なんで人を殺して平気な顔してんだ!」










なんで、そんな顔が出来る!!

人を殺したんだぞ!



ふざけんな!!










「………?

君、おかしなこと言うね…?


これは殺人ゲームだよ?

人を殺さないと勝てないんだよ?」








「勝てないとか、そんなんどうでもいいだろ!!

殺人ゲームがなんだって言うんだよ!!



人を殺すなんて……っ!」












勝つとか負けるとか

そういう問題じゃないだろ!!


何考えてんだよ!!

人を殺すなんて…っ!





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