ハラドキ・デスゲーム
パートナー
あれから、何時間その場に座り込んでいただろう…
幸い、誰にも見つからずにいれた
だけど、俺はもう何かをする気力を無くしていた
あの男の言うとおり
俺の考えは、甘いのかもしれない…
座り込んでいるとき、いくつもの悲鳴が聞こえていた
それは俺の考えを変えるほどだった
自分だけが助かりたい人が人を殺している…
俺が何かを言っても、聞いてくれるか…?
無理だ…
今の混乱している状況で何を言っても無駄だ
じゃあ、どうすればいい…?
どうすれば、人を殺さないで他の参加者たちと脱出できる…?
そのとき、俺の頭にコロスやさっきの男の言葉が浮かび上がってきた
《パートナー》
確か、パートナーは全員変人だが…
俺らより、頭がいいって言っていたな…?
そいつの力を借りれば…
この状況を打破することが出来る?
1%でも可能なら…
やるしかない!
パートナーをつけると俺には、ほぼデメリットしかないが…
やるしか方法がないなら…
「パートナーをつける!」
俺は声を上げて、叫ぶように言った
すると、どこからか声が聞こえてきた
『馬鹿かてめぇ!!』
「痛…っ!」
耳元で叫ばれたみたいに、耳が痛くなった
さっきの男が、ピアスから声が聞こえてくるって言ってたな…
でも、大声で叫ばなくても…っ!