ハラドキ・デスゲーム



『うっせぇ

なんとかなるって言ったら
なんとかなんだよ!』



「俺、死ぬぅぅう……」









さよなら、皆さん

今日で俺とお別れです


今までありがとうございました









『信じろ

俺は、お前を死なせるつもりはねぇよ』





「し、シンさん……っ!」









か、カッコイイ……っ!

カッコイイよ、シンさん!


マジあんた神!








『お前に死なれたら、金もらえないからな』



「うわぁぁあ…っ!」









クズ野郎……っ!

あんた、神!じゃねぇよ!!


紙だよ!!

ゴミ箱に捨てるぞ!!



クズシンめ!!









「あ、あの………

だ、大丈夫ですか……?」




「え…………?」









俺は、肩を叩かれ

後ろを振り向くと……



俺と同じくらいの年の…

綺麗な女の人がいた


俺と同じくらいの身長で……

モデルか!?って思った









「先程から、騒いでいたので……

何かあったのかな?って思って…」





「ああ…いや……////

なんでもないです…
すみません、心配していただき…」




「あ…いえ……」








や、ヤバイ……

なんかドキドキする……っ!


いや、前からドキドキしてたんだけど……


こ、こんな綺麗な人と会話出来るなんて…

今までの人生、糞だな










『おい、高橋
浮かれてんじゃねぇ

今の状況、分かってんのか?
今、俺たちは殺し合いをしてんだぞ

その女……
お前を殺そうとしてるかもしれねぇんだぞ

しっかりしろ』









シンの声で俺は浮かれていた気持ちが消え

前にいる綺麗な女の人を探るように見つめた








そ、そうだった……

今は、殺し合いをしているんだった…!


浮かれてる場合じゃない!






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