ハラドキ・デスゲーム
数十分前……
《起ーきて、起きてー ♪
起きーて、起きてー ♪
早くやろうよ、死のゲーム〜 ♪
ハラハラ・ドキドキ ♪
ハラハラ・ドキドキ ♪
君の命は、続くかな〜?
君の命は、失うかな〜?
どうする、どうなる?
君はもう……逃げられない♡》
うるせぇ…
なんだよ、この歌…
誰だよ、変な目覚ましかけたの…
《起きーて、起きてー ♪
起きーて、起きてー ♪
高橋 有紗くーん ♪ 》
「えっ…!?」
俺は、自分の名前を呼ばれて目を開けた
目を開けるとレンガ造りの広い部屋に
俺は一人いた
「………どこだよ、ここ…」
俺は、さっきまで家で寝ていたはず…
なんで、こんなとこで俺は寝てんだ…?
《あっ、やっと起きてくれたー!
もう他のプレイヤーの人は、スタンバイしてるよー?》
どこからか分からないが
子どものような声が部屋の中に響いていた
「なっ、だ、誰だ!?
ど、どこにいる…っ!?」
俺は突然の子どもの声に驚き
辺りを見回した
《あっ、無駄無駄〜
無駄だよ〜
僕は、そこにいないから
捜してもいないよ〜》
「…っ……だ、誰だよ、お前!!
こんなイタズラして…今すぐ出てこい!」
俺は部屋の中に監視カメラのようなものを見つけ、そこに向かって大声で言った