ハラドキ・デスゲーム





〜 シン 視点 〜









チッ。馬鹿野郎……

女だからって油断しやがって…








〜〜 ♪








俺はモニターで高橋を見た

高橋は、モニター越しでも分かるくらい女を見て顔を真っ赤に鼻の下をのばして女と話していた


すると、携帯が鳴り俺は迷ったが電話に出た










『シ〜ン。お前だろ?
2番……いや、高橋ってガキのパートナーはよぉ

おい、返事しろよ』




「…………」




『チッ。相変わらず、ムカつく野郎だぜ
シン、いいのか〜。オレにそんな態度とって〜

千帆に言って、高橋ってガキ殺るぜ?』




「………お前が千帆っていう女のパートナーだったんだな」




『ぷっ。あはははっ!!
返事しやがった!どうしたよぉ、いつもオレの言葉を無視するシンが今日は言葉を返すなんてよぉ〜

よっぽど、ガキが大事なんだなぁ?』









電話から、口が悪い男みたいだが、本当は女の峰ってヤツが俺をからかうように話してきた

俺はすぐにでも電話を切りたかったが…アイツの命が関わっている以上……そうすることも出来なかった









『あのガキは、てめぇの何だ?
誰ともつるむこともなく、いつも冷めた目でオレたちを見下すように見ていたお前が……

何故、あのガキに執着している?
あのガキは、てめぇの何だ?』




「…………お前に言う義理はない」




『……シ〜ン。マジで自分の立場が分かってねぇみたいだな?
オレにそんな態度をとり続けるなら、あのガキを…………』




「殺ったら、お前を殺す」




『……ッ…』




「どんなことをしても、お前を殺す
アイツに手を出すなら俺は容赦しねぇぞ」









アイツに手を出すヤツは……

どんな手を使っても……殺してやる




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