ハラドキ・デスゲーム







『………は、ははっ。そんな大事なガキなのかよ?

なら、何故……ガキをこのゲームに参加させた?
お前は選んだんだろ?あのガキを……』






「…………俺は選んでない
死んでも、絶対にこのゲームにアイツを参加させない」




『は?なら、何故……お前、このゲームに参加してんだよ?』




「……あのロボットが俺をこのゲームに参加させるために、高橋を選んだんだ

お前も知ってるだろ
俺はこんな、くだらないゲームはやらない

だから、俺の弱味……
高橋を強制的に参加させたんだ

高橋が死なねぇよう護るために……」









あのロボットは、気づいたんだ

俺が高橋に目をかけていることを……



だから、高橋を誘拐して

俺にこのゲームに参加しろと言った









「絶対にアイツだけは……死なせねぇ…」








何があろうとアイツだけは護ってみせる









『…………チッ…ムカつく…』








峰が何か言っていたが俺は気にしなかった

今は、高橋を護ることだけに集中したいから








「峰。お前も邦枝ってヤツが大事なんだろ?
このゲームのパートナーは……

自分が最も信頼しているヤツ…だからな」




『………ッ…』




「信頼してねぇと、勝てない
だから、自分のよく知る人物をゲームに参加させてる

例えば、家族、友人など……


お前と名前が違うこと、年齢も離れているだろ?
なら、友人…後輩ってとこか?」






『…………そうだ。千帆はオレの後輩だ
だから、オレを裏切ることはしない』




「後輩だからって…裏切らねぇとは言えないだろ」




『千帆は裏切らねぇよ!
絶対にアイツはオレを裏切らねぇ…』









まあ、いい

今は、深くさぐる必要はねぇな……



コイツらの関係を知らねぇと……

コイツを蹴落とすことは出来ねぇからな……




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