腹黒王子と秘密の契約
「ど、どうしたの?これ…」
広いとは言えない部屋に所狭しと乱雑に並べられたドレスや靴やバッグ、そしてアクセサリーの数々。
あまりの豪華絢爛さに、リリーは眩しさを感じるような錯覚に陥っている。
「素敵でしょう!?
これ全部、お祖母様のブランドの新作なの!」
「あ、クレアのお祖母様の…」
普段一緒にいると忘れてしまいそうになるけれど、クレアはノルディア王国の王室御用達でもあるファッションブランドの創設者であり有名デザイナーの女性の孫で、つまり超大金持ちのお嬢様だ。
一緒に暮らすことを決めた部屋探しの時も、オススメの物件を見つけたからと連れて行かれた高級アパルトマンは目が飛び出るほどの家賃だった。
育った環境も性格も全く違う二人は出会ってから不思議なほどすぐに打ち解け、リリーはクレアの素性をその日初めて知ったほどだった。
金銭感覚が違いすぎるということも、なぜかあまり問題にはならず、今住んでいるアパルトマンもクレアがリリーに合わせて借りた部屋だ。
お互いに今まで自分の知らなかった相手の世界が新鮮で、毎日楽しく暮らせている。
広いとは言えない部屋に所狭しと乱雑に並べられたドレスや靴やバッグ、そしてアクセサリーの数々。
あまりの豪華絢爛さに、リリーは眩しさを感じるような錯覚に陥っている。
「素敵でしょう!?
これ全部、お祖母様のブランドの新作なの!」
「あ、クレアのお祖母様の…」
普段一緒にいると忘れてしまいそうになるけれど、クレアはノルディア王国の王室御用達でもあるファッションブランドの創設者であり有名デザイナーの女性の孫で、つまり超大金持ちのお嬢様だ。
一緒に暮らすことを決めた部屋探しの時も、オススメの物件を見つけたからと連れて行かれた高級アパルトマンは目が飛び出るほどの家賃だった。
育った環境も性格も全く違う二人は出会ってから不思議なほどすぐに打ち解け、リリーはクレアの素性をその日初めて知ったほどだった。
金銭感覚が違いすぎるということも、なぜかあまり問題にはならず、今住んでいるアパルトマンもクレアがリリーに合わせて借りた部屋だ。
お互いに今まで自分の知らなかった相手の世界が新鮮で、毎日楽しく暮らせている。