腹黒王子と秘密の契約
いつか偉大な祖母のような一流デザイナーになることが夢であるクレアは、ファッションのことになるといつも熱くなってしまう。
つい夢中になって、そもそも部屋がドレスで溢れているこの現状を説明することも忘れていたらしい。
「もうすぐ秋の祭典のワイン祭があるでしょう?」
「あ、うん。そうだね。
毎年、王国中でかなり盛り上がるんだよね」
「ノルディア王国のワインは他国からも人気だから、この時期は観光客もかなり増えるのよね」
「それで?そのワイン祭と、この大量のドレスは何か関係があるの?」
何も結びつきがないような気がして、リリーはドレスショップでも開けそうな部屋の中を見渡してから首を傾げた。
するとクレアは頬を高揚させて、なぜだか少し得意そうにリリーに話し始める。
「王国全土で盛り上がるこのお祭りはね、毎年各国からのVIPも招待したりして、お城で盛大なパーティーも開かれるの」
「お城でパーティー?」
「そう!ノルディア城で、もちろん王室主催のワインパーティー!」
話しているうちにまたも気持ちが盛り上がってきてしまったのか、クレアは瞳をキラキラ輝かせている。
つい夢中になって、そもそも部屋がドレスで溢れているこの現状を説明することも忘れていたらしい。
「もうすぐ秋の祭典のワイン祭があるでしょう?」
「あ、うん。そうだね。
毎年、王国中でかなり盛り上がるんだよね」
「ノルディア王国のワインは他国からも人気だから、この時期は観光客もかなり増えるのよね」
「それで?そのワイン祭と、この大量のドレスは何か関係があるの?」
何も結びつきがないような気がして、リリーはドレスショップでも開けそうな部屋の中を見渡してから首を傾げた。
するとクレアは頬を高揚させて、なぜだか少し得意そうにリリーに話し始める。
「王国全土で盛り上がるこのお祭りはね、毎年各国からのVIPも招待したりして、お城で盛大なパーティーも開かれるの」
「お城でパーティー?」
「そう!ノルディア城で、もちろん王室主催のワインパーティー!」
話しているうちにまたも気持ちが盛り上がってきてしまったのか、クレアは瞳をキラキラ輝かせている。