腹黒王子と秘密の契約
「それにお城のパーティーだもの!
もしかしたら、クリフォード王子にお会いできるかもしれないでしょう!?」
「え、クリフォード王子に…?」
「ええ!アランとは違う、まさしく本物の王子様よ!
一目でもお会いできたら、そう考えただけで胸の高鳴りが止まらないもの…」
まるで恋でもしているかの如く苦しそうに胸を押さえているクレアのように、ノルディア王国の、もしかすると世界中の女性を虜にしているかもしれないノルディア王国第一王子であるクリフォード・エルガー。
そしてリリーもまた、絶大な人気を誇るその王子様に密かに憧れを抱いていた。
理由はひとつ。
クリフォード王子は、リリーが子供の頃によく読んでいた絵本に出てくる金髪碧眼の王子様にそっくりなのだ。
まるで絵本の中から抜け出てきたのかと思うほど、絵本の中の王子様、リリーの初恋の人そのものだった。
直接会ったことはもちろんないけれど、テレビや雑誌、新聞などで見かける度に目を奪われてしまう。
サラサラの美しい金髪と、まるで深い海の底のように静かな碧色の瞳。
柔らかく美しい笑顔を常に絶やさない、まさにリリーの思い描く完璧な王子様だ。
もしかしたら、クリフォード王子にお会いできるかもしれないでしょう!?」
「え、クリフォード王子に…?」
「ええ!アランとは違う、まさしく本物の王子様よ!
一目でもお会いできたら、そう考えただけで胸の高鳴りが止まらないもの…」
まるで恋でもしているかの如く苦しそうに胸を押さえているクレアのように、ノルディア王国の、もしかすると世界中の女性を虜にしているかもしれないノルディア王国第一王子であるクリフォード・エルガー。
そしてリリーもまた、絶大な人気を誇るその王子様に密かに憧れを抱いていた。
理由はひとつ。
クリフォード王子は、リリーが子供の頃によく読んでいた絵本に出てくる金髪碧眼の王子様にそっくりなのだ。
まるで絵本の中から抜け出てきたのかと思うほど、絵本の中の王子様、リリーの初恋の人そのものだった。
直接会ったことはもちろんないけれど、テレビや雑誌、新聞などで見かける度に目を奪われてしまう。
サラサラの美しい金髪と、まるで深い海の底のように静かな碧色の瞳。
柔らかく美しい笑顔を常に絶やさない、まさにリリーの思い描く完璧な王子様だ。