腹黒王子と秘密の契約
パーティー会場の大広間に到着すると、そこにはすでに大勢の紳士淑女がグラスを手に楽しそうに談笑している。
「すごい…本当にこんな世界があるんだね」
「ノルディア城で王家主催のパーティーだもの。
やっぱり出席者も世界中の有名人ばかりね」
「う、うん…」
華やかな社交場を目の当たりにしたリリーは、会場のあちこちに見られるそうそうたる顔ぶれにますます表情を硬くしていた。
「リリーったら、そんなに緊張しないで!
せっかくのパーティーなんだから、楽しまないと!」
「そうなんだけど、マナーとかも心配だし…
ねぇ、こんな凄い人達の中にいて、わたしおかしくない?」
「そんなこと気にしなくて平気よ。
今夜のリリーは、誰が見たって素敵なレディだもの」
周囲を見回しながら話していたクレアは、その瞬間誰かを見つけたのか、急に「あっ」と声を上げた。
「さっそく会えるとは思わなかったわ。
リリー、お祖母様よ」
「えっ!ご挨拶しないと!」
綺麗なワインレッドのドレスを着たクレアの祖母は、さすが一流デザイナーのオーラを放っていた。
「すごい…本当にこんな世界があるんだね」
「ノルディア城で王家主催のパーティーだもの。
やっぱり出席者も世界中の有名人ばかりね」
「う、うん…」
華やかな社交場を目の当たりにしたリリーは、会場のあちこちに見られるそうそうたる顔ぶれにますます表情を硬くしていた。
「リリーったら、そんなに緊張しないで!
せっかくのパーティーなんだから、楽しまないと!」
「そうなんだけど、マナーとかも心配だし…
ねぇ、こんな凄い人達の中にいて、わたしおかしくない?」
「そんなこと気にしなくて平気よ。
今夜のリリーは、誰が見たって素敵なレディだもの」
周囲を見回しながら話していたクレアは、その瞬間誰かを見つけたのか、急に「あっ」と声を上げた。
「さっそく会えるとは思わなかったわ。
リリー、お祖母様よ」
「えっ!ご挨拶しないと!」
綺麗なワインレッドのドレスを着たクレアの祖母は、さすが一流デザイナーのオーラを放っていた。