腹黒王子と秘密の契約
あの薔薇の庭園で眠ってしまってから、いったいどれくらい経っているのだろうと不安になる。
クレアのことが気がかりで、リリーは部屋の中をきょろきょろと見回した。
高級感のあるダークな濃い色調のアンティークの家具や調度品など、クラシックモダンなインテリアでまとめられている部屋は、クリフォード王子らしい落ち着きのある格調高さが感じられる。
窓の外はあいかわらず真っ暗で、今まで眠っていたリリーは時間の感覚がわからなくなっていた。
不安そうなリリーに、袖から覗く腕時計をちらりと見たクリフォードは、現在の時刻を告げる。
「今は…ちょうど二時を過ぎたところだ」
「えぇっ!?じゃあパーティーは…」
「当然、とっくに終わってるよ」
「そんな…どうしよう…」
パーティーの最中に突然いなくなったりして、クレアもきっと心配しているはずだ。
リリーはすっかり気が動転してしまい、その場でおろおろとするばかりだった。
「誰かと一緒だったのか?」
「あ、はい…
あの、連絡をしたいのですが…携帯電話は乗ってきた車の中なんです」
クレアのことが気がかりで、リリーは部屋の中をきょろきょろと見回した。
高級感のあるダークな濃い色調のアンティークの家具や調度品など、クラシックモダンなインテリアでまとめられている部屋は、クリフォード王子らしい落ち着きのある格調高さが感じられる。
窓の外はあいかわらず真っ暗で、今まで眠っていたリリーは時間の感覚がわからなくなっていた。
不安そうなリリーに、袖から覗く腕時計をちらりと見たクリフォードは、現在の時刻を告げる。
「今は…ちょうど二時を過ぎたところだ」
「えぇっ!?じゃあパーティーは…」
「当然、とっくに終わってるよ」
「そんな…どうしよう…」
パーティーの最中に突然いなくなったりして、クレアもきっと心配しているはずだ。
リリーはすっかり気が動転してしまい、その場でおろおろとするばかりだった。
「誰かと一緒だったのか?」
「あ、はい…
あの、連絡をしたいのですが…携帯電話は乗ってきた車の中なんです」