腹黒王子と秘密の契約
「送っていこうと思っていたが、その必要はなさそうだ」
「え?」
携帯電話を再び胸ポケットにしまいながら、背を向けていたクリフォードはリリーへと振り返る。
「お迎えが来ているようだ」
「リリー!」
「クレア!」
クリフォードの部屋を出て、ひとりではまた迷子になりそうな長い廊下を歩き、リリーはクリフォードに連れられて城の裏口のようなところへ来ていた。
するとすぐに、執事服を着た男性の後に続いてクレアと、なぜかアランが一緒に現れた。
「よかった!本当に誘拐されたのかと思って心配したんだから!」
「ゆ、誘拐?…ほんとにごめんなさい!
ずっと探してくれてたの?」
「ええ…パーティー会場にはいくら探してもいないし、そのうちパーティーも終わっちゃって、ケータイも車の中だし、家に戻ってもやっぱりいないし、もう、わたしパニックで…」
涙目になりながら、クレアは勢いよくリリーに抱きついた。
どれだけ心配を掛けたのか、申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、リリーはクレアの背中を優しくさする。
「ほんとにごめん、ごめんね、クレア…」
「え?」
携帯電話を再び胸ポケットにしまいながら、背を向けていたクリフォードはリリーへと振り返る。
「お迎えが来ているようだ」
「リリー!」
「クレア!」
クリフォードの部屋を出て、ひとりではまた迷子になりそうな長い廊下を歩き、リリーはクリフォードに連れられて城の裏口のようなところへ来ていた。
するとすぐに、執事服を着た男性の後に続いてクレアと、なぜかアランが一緒に現れた。
「よかった!本当に誘拐されたのかと思って心配したんだから!」
「ゆ、誘拐?…ほんとにごめんなさい!
ずっと探してくれてたの?」
「ええ…パーティー会場にはいくら探してもいないし、そのうちパーティーも終わっちゃって、ケータイも車の中だし、家に戻ってもやっぱりいないし、もう、わたしパニックで…」
涙目になりながら、クレアは勢いよくリリーに抱きついた。
どれだけ心配を掛けたのか、申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、リリーはクレアの背中を優しくさする。
「ほんとにごめん、ごめんね、クレア…」